エコツーリズムの「地名」を詠んだ五行歌の参考例 HOME 
最果ての
礼文は
島の影もない
雲の
住み処



『旅の五行歌』より
神奈川
高樹郷子


あずま屋の

屋根にあそぶ

落葉

天覧山の

雨はやさしく




燃える輝きの中に
新宿新都心の
超高層ビルが浮かぶ
天覧山から見る
初日の出



「初日の出」から
「除夜の鐘」まで
いつでも
どこでも
季節行事が続く飯能



苔むした
地蔵の横顔を
照らす冬花火
秩父の夜祭り
人生の夜祭り



『旅の五行歌』より
神奈川
山本好美

「待ってたよ」
風もないのに
カラカラ回って
競ってアピール
恐山の風車



『旅の五行歌』より
青森
小野令綏
サロベツ原野の
草紅葉に
小舟を浮かべれば
故郷へ帰れそうな
気がする



『旅の五行歌』より
北海道
網谷千代子

霧の隠れ家
みつかりそうで
どこまでも歩く
霧多布
馬が私を見てる 



『旅の五行歌』より
岐阜
おりべユキ


尾道への旅は
少女のころの
芙美子もいっしょ
千光寺公園から
しまなみ海道を見る



『旅の五行歌』より
埼玉
石田郁子

柳井の夏は
軒下の
金魚提灯
白壁に
影が泳ぐ



『旅の五行歌』より
神奈川
高倉英樹